現場の改善のちょっとした話

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皆さんこんにちは。キュー・アンド・シー事業部の松本と申します。

冬ですね。北海道の一部地域ではマイナス20℃になることもありまして、冷蔵庫を開けて暖をとるなんてこともあったりなかったり、、とにかく寒いです。

北海道の人々は氷点下を省いて言うこともあります。

「3度」と言ったら「-3℃」だったりします。

「夜間は寒くなるぞ!10度くらいにはなるんじゃないかなー」は、「-10℃」のことのようです。

そのくらい日常的な寒さには慣れているのではないでしょうか。

過去のもやもや

話は変わりますが、私は過去、食品製造工場に2社ほど勤めていました。

1社目はとある乳製品工場。

こちらは、生乳の受け入れから殺菌、充填、包装まですべて管理されて半自動で製品になる為、主に温度点検、ライン洗浄など、人がどうしても見なければいけない所を見るという仕事をしていました。

設備や機械を置く部屋に無駄がなく、施設設備としては満点の環境で働いた経験があります。

2社目はつけもの工場に勤めました。

手作りが売りで、野菜洗浄、浸漬殺菌、塗り込みまで人の手で作業をし、生産していました。

乳製品工場に勤めていた経験から「原料保管棚」「商品庫・資材庫」など、こうすればいいのになぁ~とぼんやりと考えながら作業していました。

ときおり、商品庫の棚に従業員がぶつかって、棚から調味料の瓶が落ちて割れてしまう、というような事故もあったりしました。

改善提案

その後、入社2年目で、原料受け入れ担当となり、資材庫、原料保管棚の整理、配置換えを行いました。

そして、整理するうえで、ルールを作りました。

「原料置場には使用頻度と使用目的によって原料グループを作る」

「原料グループ優先順位上位から手前に置く」

「原料の場所がわかるよう棚に原料名(ラベル)を貼る」

「賞味期限管理帳の作成」

「納入業者に先入れ後出しの徹底のお願いをする」

「棚には重たいものや瓶などの割れるものを上には置かない」

「開発用のサンプル品は別場所で保管(賞味期限等は当然管理)」など、、、

今となれば、食品工場では当然なことが出来ていなかったのだと思います。

「自分がやりやすいように」ということではなく、「誰が見てもわかりやすい、動きやすい」という意識をもつことから改革する必要があると思います。

一方、ルール作りは作業に縛りを与え、窮屈になることもあるかと思います。

しかし、このルール作りにおいては「皆が安全に快適に、間違いなく仕事ができる」を基準として作るものです。

「誰が見てもわかりやすい、動きやすい」です。

窮屈だと感じれば我慢せずルールの変更をしていきましょう。

食品現場での意識改革・施設改善

「ちょっと気になった」とか、何でもいいので気軽に従業員とそういう話もしてみれば、意識改革の共有にもなるでしょう。

整理を終えて、非常にスムーズに原料の出し入れが出来、定期的に行う整理にも時間を割くことが少なくなりました。

そして、棚にある瓶が落下して割れないなど、事故防止にもつながることが出来たと思います。

寒い冬の時期に暖をとるスペースがなく困っていた工場でした。

商品庫の整理により、スペースが開くので暖をとるスペースを確保できました。

つけもの工場で「誰が見てもわかりやすい、動きやすい」というちょっとした意識改革、ちょっとした施設改善で劇的な変化が生まれたというお話でした。

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