経費削減のための整理整頓

一般衛生管理

「掃除の前にはお片づけ」
子どもの頃に親から教わる習慣です。

なぜでしょう?
掃除機でおもちゃを吸い込むからでしょうか?
それが躾だからでしょうか?

答えは、散らかったまま、掃除すると効率が悪いからです。
床の物を避けながら掃除機を動かすより、何もない部屋で掃除機を動かす方がずっと簡単です。

清掃の効率を上げる整理整頓

写真のように、床に設備が置いてあると、設備下は屈まなければ清掃ができません。

一方、設備が壁に固定されていると、立ったまま床の清掃ができます。


物がなければ、簡単に清掃ができます。

作業効率だけではありません。

散らかった事務机の上を拭くとき、物を避けるのが面倒なのでそのまま物の置いていない場所だけを拭いていませんか?物の隅には埃が溜まります。

隅々まできれいにするためには、隅を作らなければ良いのです。物をなくせば良いのです。

整理整頓をすれば良いのです。

例えば、毎日毎日、清掃のために器具を、2秒かけて動かして、さらに2秒で元に戻しているとします。それを1年間繰り返すと、(2+2)×365÷60=24.3333 (分)。

いくつかの器具を動かすと、1つの器具につき年間で約24分の損失になります。机の上に積まれた書類を持ち上げるだけで2秒かかります。たった24分ですか?1つ不要物が置いてあるだけで、24分が無駄に過ぎているのです。

今、どれくらい清掃に時間がかかっていますか?

不要品を捨ててからのもう一度清掃時間を計測してみましょう。

整理整頓の重要さが分かると思います。整理整頓すると清掃時間が短縮できます。

最後に

人間っておかしな生き物で、時間を掛けて頑張ると「自分って働いている!」って気分になるのです。本当は時間を掛けない方法があるにも関わらず、「自分が頑張っているから良い」と思ってしまうのです。

それが如何に非効率的で非生産的なことでも。

清掃も整理整頓すればもっと時間が短縮できるのに、わざわざ散らかった中で清掃して、皆は掃除もしてくれないけど自分だけは「頑張っている」と感じてしまう、そんな自虐を発揮しないで効率の良い清掃方法を見つけましょう。